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2019/08/31 10:00


人間の3大欲求は「食欲」「睡眠欲」「性欲」の3種類だと言われています。
いずれも「死」を回避する行動であり、根源的な人間の自然行動とも取れます。



私が都市部のオフィスで働いていた時、同僚からよく聞いていた言葉が
「寝ても寝ても眠いんです…休日は寝て過ごします」「明日は寝溜めします」
睡眠に対してとてもネガティブな要素が多い。
皆さんの中にも休日明けの朝に足が重い。。
こんな経験をされたこともあるのではないでしょうか。

現代の日本人の生活は毎日朝から忙しく、夜も遅く結果的に睡眠時間が圧迫される。
こんな事態がおこっているのではないかと思います。
下記のグラフを見てください。



およそ近代100年の中での産業構造がグラフ化されています。
経済学にご興味がある方であればお分かりかと思いますが、少しだけご説明します。
*興味がなければ読み飛ばしてください。

①第1次産業…自然資源の採取・育成を行う農業・林業・漁業・鉱業など
②第2次産業…自然資源を基に加工・製造を行う製造・建築業 
③第3次産業…それ以外の小売・サービス業(ここは大まかで曖昧)

その他にも分類が増え続けていますが、大きくはこの3つになります。

1回目の東京オリンピックは64年ですから、ここを前後に、高度経済成長と呼ばれる
近代化の波が押し寄せ②・③の産業がどんどん伸びています。
その後大きく数字が動くのは90年から2010年にかけて第3次産業が急増しています。
ちなみに日本の人口のピークは08年ですから、
起こったこととすれば①、②の国内産業が衰退、もしくは生産の拠点を海外に移項した。
モノを作る仕事に従事する方が減少していったということでしょう。
ここにはありませんが平均年収のグラフを見ても、
同年08年におこるリーマンショックを無視してしまえば今も緩やかに下がり続けています。
これ以降も日本の市場には大きな変動はないので、成熟した大きな基盤(市場)を
より少ない人数で支えている現状です。朝から晩まで働けど年収は上がらず、
ワーキングプアという言葉が出てきたりするのもこの前後からだと思います。
そして記憶に新しいのは15年に起こった電通過労自殺事件。
ここから働き方改革なるものが徐々に浸透していますが、現在人口減からどの分野でも人手不足。
優秀な人材を取り合い、新卒採用まで加熱している状況。
①・②の分野では海外からの労働力に頼るほかなく、
まさに人一人の効率性が求められる時代に突入しているのです。
私のいたオフィスでも同じことが起こっていました。効率的に仕事を考えるも
週に1度は終電間際まで全員が残らないといけないほどの仕事量でした。

そこで最初の話に戻ります。これは全て起きている(意識のある時間)の話で
意識のない睡眠中には効率という言葉が出てこないのが現状です。なぜでしょうか?
言ってしまえば人間はどこでも寝れるからだと思います。
元々日本ではワラやムシロ、畳の上で直接寝る事が主流であって
綿布団が流通し始めたのも戦後になってから。江戸から明治かけては綿布団は超高級品でした。
明治以降、海外の綿が流通し始めてからもご家庭で作られるというのが一般的。
羽毛布団なども一般家庭に普及し始めたのは80年代以降ですから
日本での寝具の歴史は浅く、「富」の象徴として見られていた時代が長かったおかげか
特に健康・熟睡を支える寝具がある事自体、知らない方が多いのが現状です。

この100年のうちに変わったことがもう一つ。
人口の半数以上を占めた農業・漁業などの第1次産業が今ではたったの4%。
農作業や体を動かす仕事から解放された事で極端に運動機能・筋力が落ちており
肌感覚ですが若い世代からも寝る事自体に耐えられない体になっている方が
多くなってきている事も事実だと思います。
整体・指圧以外のクイックマッサージ業態の増加というのもその説明になると思います。
交通インフラの整備、車の普及で歩く機会が少なくなってきており、
急激な産業の変化に人間の体が追いついていないという歪みがあるのではないでしょうか?

当店ではもう一つ大事にしている事があります。
寝室を感覚・視覚的にも「早く寝たい」「寝る事が楽しみ」という空間にしておくという事もあります。
あまり他人に見せる事のない寝室なので、ここにお金をかける事が一般的ではないものの
寝室の大きなパーセンテージを占めるカバーやシーツをお好きな素材・色に変えるだけでも
「寝る」という事に精神的にポジティブになっていただけるきっかけになるのではないかと思います。
ブルジョワジーな寝具がのみがいいという訳ではなく、その方の生活に馴染む「道具としての寝具」がきっとあるはずです。
寝具に関して言えばどんな切り口のご相談にも対応いたします。
ここが気に入らないのだけど・・・と思われる事でもご相談次第で新しいご提案ができる可能性がありますので
何かございましたらお聞きいただければと思います。