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2019/12/12 17:18

12月の空気。クリスマスが終わってからの街の年末感とても好きです。

もうすぐ2020年。今年のうちにやりたい事をやってしまいたいものですね。

それ以上に布団が恋しくなるほど寒い時期がやってきます。
寒い朝、布団から出られない。出たくない。
そんな日もありますよね。



寝具は寒くなってからが本格的なシーズンになり、
街の布団屋さんは秋から年末。
そして就新学の2月3月あたりまでが繁忙期になります。

布団屋に就職してからこの言葉を耳にする様になりましたが
そもそも「就新学」という言葉は一般的なのか?
ネットで検索するとトップには布団屋さんばかり出てきますから
業界用語なのかなと思います。

就職や進学で新しく生活の基盤を移す。
そんな季節に寝具は必要なもの。
ぼーっとしていると年末年始を飛び越えて
すぐにそんな季節がやってきてしまいそうです。

毎回寝具についてブログに書いていても
当たり前ですが誰から反応があるわけでもないので
こちらで毎回書きたいものを勝手にタイトルにしていますが
リクエストございましたらそれにもお答えできますので
メールなどでご連絡をいただければと思います。

それではタイトルの方に移らさせていただきます。
↑文章を書く事が下手なので急に変わります。

店頭に立って寝具をお勧めする立場で言うのもおかしいのですが
前々から言うように寝具は車や家の様に長期耐久消耗品であり、
「今日から変えましょう!」とお勧めしても
そうすぐに変えられるものでもないのかなと思っています。
私もそれなりに選びたいですし、まず家にあるものをどうするか・・・
そんな思考になってしまうのもよくわかります。

「すぐには変えられないけどどうにかならんかね?」
と言われれば前回お勧めしたスノコや除湿シートの有無を聞くのですが、
もう一つ重要なものが「シーツ」「カバー」になるのではないかと思っています。



私は趣味の一つが「ロードバイク」でして、
若い時からこつこつ貯めたお金を
全てパーツにつぎ込み、周りを自転車の世界に引きづり込み
共犯者を増やすという行為で悪友を増やしておりますが、
良く聞かれる事があります。

「そこそこの自転車を持っているが、
車体自体を変えるのにはちょっとしんどい・・・。
そこから何をいじればいいのかさっぱりわからない」と。

まずお勧めするのは見た目にもかっこいい
カーボンホイール・・・ではなく「タイヤ」です。
車体に比べればはるかに安いですし、費用対効果も実感でき、
目的によってすぐに乗り心地を変えられる手段の一つであると思います。

ミドルクラス以上のタイヤに交換すれば一漕ぎで進むスピードも
変わるほど体感できてしまいます。っと
まあ自転車の話はそこそこに・・・

寝具ですぐに寝心地や快適性、
温かさを変えたければカバーが一番わかりやすいです。
お使いの寝具や目的によって種類は変わりますが、
おすすめはガーゼ・ニット・サテンでしょうか。



素材は色々あるものの、多くはコットンですね。
当店では化繊、もしくは化繊混紡の生地は使用しません。
コストは安くなりますが寝心地になんのメリットもないからです。

毛布の様なもこもこカバーが流行ってすでに10年ほど経ちますが
アレルギーの私は乾燥して痒くなってしまいますので今でも使用していません。
どうしても起毛がいいと言われればコットン100%のあったかカバーも作成できます。

トータルして何が好きかというのはその人次第になりますが
先ほど挙げた名称は全て素材ではなく、
織り方の違いによる生地の名称になります。


ガーゼ…
一般的な平織りに比べ縦糸・横糸の打込み本数が少なく、
隙間が空いていることで柔らかく通気性に優れておりムレにくい。
糸本数が少ないため総して重量が軽い。
羽毛布団などの軽いお布団には好相性。
春夏のイメージがあるが、肌に当たる面積が少なく
適度な保温力もあるのでひやっとしにくく
1年を通して使える素材です。
当店では1重、2重、3重ガーゼまで取り揃えています。
枚数が増えるほど秋冬向きですが、年間1重で十分です。
肌当たりの柔らかさを求めるなら2重、3重はいいと思います。
枕カバーは3重お勧めしています。





ニット…
織物ではなく編物。編構造を持った生地であるため
柔らかくしなやか。上質な肌着の様な肌触りから
素肌で使用してもいいほどの使い心地です。
一般的には重くなってしまうことの多いニットカバーですが
当店のオーダーカバーは細番手の糸を使用することで
よりしなやかに体に纏わり、軽いニットカバーになっています。
年間Tシャツに下着だけで寝ている店主は個人的に好きな素材。
柔らかくとろける様な寝心地を体感できます。
値段は少々は高めになりますが、量販店にない
専門店ならではのカバーではないかと思います。
多孔性の生地ですのでキャメル・ウールなどに合わせたい素材。
敷き寝具に使用する際、BOXシーツには耐久性が必要になることから
厚地のものをおすすめしています。
当店ではESTELLA社のBOXカバーをご用意しています。






サテン…
糸を飛ばして織り込んでいくので生地の凹凸が少なく
光沢があり、高級感と軽さ・しなやかさを持った生地なります。
すべすべする肌触りもシルクの様にしなやかな物があります。
当店ではスーピマコットン、エジプシャン、
サテンストライプなど多種ご用意がございます。
織り方の総称になりますから使う素材により
お値段はピンキリです。一般的には高級素材として使用されますが
打込み本数を減らし、織り方だけサテン織りという生地もあります。
10年単位で使用する際には平織りに比べ耐久性がないので
打込み本数の少ない生地では裂けたり、縫製部の針跡から
糸が滑ってしまい大きな穴が開くケースがあります。
生地から国産品であることと、(生地だけ中国産もあります)
大体でシングル6〜8000円以上のお値段になると思いますから
その辺りのスペックのカバーを使用していただければ
サテンの良さが活きるものではないかと思います。



↑サテン織(繻子織り)


↑平織り




厄介なのは日本の寝具において「カバーは寝具を汚れなどから守るもの」
という捉えられ方をされています。
これがヨーロッパにいくと「人間の肌に直接あたるもの」という解釈になるので
寝具においては日本は「モノ」を大切にし、
ヨーロッパでは「ヒト」を大切に考えるということになるのだと感じています。

そもそも日本の寝具の歴史には布団カバーはなく、
綿をつめる側地に直接寝ていたので歴史が違うと言ってしまえばそれまでです。

ただ、カバーという文化が流入してからは日本には毛布にもカバーを被せる
「毛布カバー」なるものも登場し、わざわざ起毛させたものにもカバーをかけるなど
もはや何の意味があるのか分からないものも存在します。
嘘かと思われますが、地方に行くとご高齢の方にはよく聞かれますね。

話は飛躍しましたが、どちらが優位というわけではなく
何を目的にするかなので、一つの寝具の使い方だと
思っていただければいいのですが、「ヒトのことを想った寝具」。
これがカバーだと思っていただければいいです。

海外に行くと1枚2〜3万円のカバーがごろごろしています。
織柄やプリントなどの装飾も豊かですが、
無地のものもあったりするのでここはやはり日本とは違いますね。



ベッドメイキングをされる方がどの程度いらっしゃるかですが
本来魅せる為の部屋ではない寝室にお金をかける発想がない日本に対して、
眠りの質や寝室のコーディネートまで。
「寝る」という行為に対してポジティブな発想なのだと思います。

寝室という部屋の中で大きく面積を占めるカバーは
自分の好きな色に染めてしまえば「寝ることが楽しくなる」
可能性をもった素晴らしい寝具だと思うのです。
気分や体調によって変えるということもできますね。

金額面でお話しすると寝具本体のお値段
10%〜20%程の価格のカバーをお勧めしています。

2000円の布団には200円のカバーで結構なのですが、
10万円するお布団にはやはり1万円以上のカバーを
かけていただきたいなと思い、それなりのカバーをご用意しています。
全てが価格で決まるわけではないですが、
日本には1万円するカバーで寝られている方があまりにも
少ないだろうと予想しています。

当店ではシルクや細番手リネンなどの特殊素材もご用意しています。
元々の素材や生地が良質で、寝具に特化した生地を保有する
メーカーや工場さんと協力し、大体のものが1枚から作成できる
体制をオープンから作ってきました。

最近では店頭でリピートしていただけるファンの方もいらっしゃいますし
本当は決して安いものではないのですが、「安いね」と言われることも増えてきました。
これが何に比べて安いのかは人により違いますが使っていただくと納得できます。

騙されたと思って・・・じゃないですが
カバーの質の違いというものを是非ご体感いただきたいなと思います。
生地・サイズ・色・素材・仕様などお好みのものを1枚から作成いたします。
ウェブストア掲載以外の生地もございますのでお気軽にご相談ください。