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2020/09/03 16:26

前回のブログからかなり間が空いてしまいました・・・
恥ずかしながら私の継続力の無さが露呈している様に感じています。

店頭は8月にお盆を挟んだこともあってか
土日以外でもご予約でいっぱいになることもあり、
その中には遠方よりお電話やリモートにて
寝具のご相談をお受けすることが多かった様に思います。
できれば直接店頭でお会いできればと思いますが、
この状況下ということもあるので、
なかなか行きにくいという方はご連絡ください。
お電話等でご相談お受付します。



8月の平日ものんびりお一組づつ寝具や
睡眠についてのご相談にご対応させていただくことができ、
それなりの配達設置もこなしていたので先月は
私自身の限界がこれぐらいまでなのかなぁという
ラインが嬉しいことに少しだけ見えた様な気もしました。

いつまでこの体制でやらせていただくかも分かりませんが、
今のとことは引き続き店主1人体制で全ての業務と
ご依頼についてお受けしていこうと思っております。

ブログでの情報発信についてもあまり気張ることなく
続けていこうかと思っておりますので、
またゆるりとお付き合いいただけますと幸いです。

当店では当然睡眠や寝具についてお困りになって
いらっしゃる方がご相談のメインになるのですが、
日々ご相談いただくなかで私が大切にしているものがあります。

それは、

「なぜその症状が起こっているのかの原因を予測して対処すること」


ということです。
因子がどこにあってなぜリスクが発生しているのか、
またどうすれば軽減されるのかなどをお客様のお話から
聞き取りした内容を推察して結論に結び付けていきます。

当然当店は寝具店。
寝具を通した事しかお話できませんし、
医療行為を行う事はありません。
ただ知っておかなくてはいけない事が
医療やスポーツトレーニング理論の範囲に達する事もあります。
全て別々というわけではないのでその範囲の文献を頼りに
お調べしていくという事も往々としてあるのが事実です。




寝具のご説明に入る前に行うカウンセリングでは
色々なご質問をするので中にはそんなこと関係があるのか?
っという顔をされる方もいらっしゃいますが
関係のないことは聞いていませんのでどうぞご安心ください。 笑

お使いの寝具や症状などはもちろんですが、
お住いの地域の気候条件やご自宅の間取り。
お部屋の陽の差し込む方向や風通りなども重要なヒントになります。

上記の様な条件の変わりにくいハード面では
比較的答えやすいと思いますが、特に困るのは
1週間の生活のリズムについてお伺いする際です。

私も1週間前に何時に入眠して起きたのかなどは覚えていませんし、
はっきりと答えにくいのでどうしてもぼやっとした
答え方になってしまうと思います。

必須というわけではありませんが、
ご相談前に書き留めていただきたいのがこれです。



1週間〜2週間分の「睡眠記録」です。
*フォーマットをダウンロードして使用してください。

睡眠記録を録る事で現在の状態を知る事に近づいていきますし、
次の原因を知る事につながる糸口を掴む最短行程だと思っています。

そして睡眠リズムについてログを取ってみると
自分では意識していなかった事が浮き彫りになったりします。
決まった時間に就寝し、起床する方がどれだけできているか
客観的に評価ができます。

以前にも若干お話しましたが、平日と休日で睡眠の
リズムに差があり一般的に「寝溜め」ということを
されていらっしゃる方は特に注意が必要です。

図のように1日の睡眠時間の中心が平日と休日の
平均ラインでその差が2時間以上離れている場合、
1週間の中で時差ぼけが生じている状態になります。



これを

「ソーシャル・ジェットラグ」と呼んでいます。

(社会的時差ぼけ)

休日の前日、休日に極端に入眠が遅くなってしまう方、
また極端に長く寝てしまう方は俗に言う「睡眠の負債」が
溜まっている状態にあると考えていいと思います。

日常生活の中で睡眠の長さやリズムはひとそれぞれ。
そこに主業たるお仕事(家事含み)や年齢・性別。
慢性的な持病や筋肉の質や量。過去の怪我の有無。
飲酒の有無などなど。全く条件が変わればお勧めする
睡眠方法や寝具なども当然変わってきたりします。





休日は家から出ず、ずっとベッドの上で過ごすという事が
一番危ないと言っていいかもしれません。
毎日の睡眠によって深い睡眠深度が確保できず、
リズムも狂ってしまうのでどうしても疲れやすくなりますし
ずっと時差ボケ状態にありますから当然
体や脳のパフォーマンスも下がってしまいます。

実際にログを取られる場合はまず自らに必要な
1日の睡眠時間を知る事からスタートして下さい。
*分からない場合お問い合わせください。

現在寝ている時間数から30分づつ減らしたり
増やしたりしながら丁度いい睡眠を探っていきます。

ショートスリーパー・ロングスリーパーについてはまた
別でお話ができればと思いますが、睡眠について良くある
「8時間寝てください」と言われるのはあくまで平均値ですので
10時間が丁度いい方もいれば、極端な話5時間以下でも
しっかり寝られる方は存在します。

リズムを整えるために「やらなくては!」と気持ちを支配される事や
「寝なくては!」と考え導入剤などを使用された後に
依存状態になる事も普通に考えてあまりいい事ではありません。
睡眠については一度「寝れない!!」っと考え出すと全く入眠できない方も
いらっしゃる事からまずは眠くなるまで寝室に行かないという事でOKだと思います。

 *朝まで眠気がこず、引っ張ってしまう方はすぐにでも睡眠外来
  または心療内科等にご相談頂いた方がいいです。寝具が原因ではないと思います。

店頭では客観的に評価してから是正するポイントを絞り込み、
優劣をつけながら一つ一つの因子対してアプローチをかける方法を
導き出すお手伝いを私はこの店舗で行っています。

「スッキリと目覚めて、夜になればきちんと眠たくなる。」
そんな人間の根幹機能が実はこの現代生活の中で失われつつあります。
都会の生活では平均睡眠時間は少なくなり、勤務時間が延びているのです。

どこに行っても人手不足と言われる現代社会では
どうしても人一人の肩に大きな負担が乗っかってきます。
睡眠もその影響を受けているのだと予想しています。



こういった社会構造がある中で効率性が求められる中、
なぜ睡眠は置いてけぼりを喰らうのか。
それは睡眠に対して正しい知識がない為に
正確なジャッジが想定できないからだと思っています。

睡眠を司る「脳」について全てが科学的に解き明かされていない
という事も大きいのかもしれません。
現在一般にある睡眠理論もよく分からないものがほとんどなのです。



まずは自らのリズムを知り、出て来た結果を評価して
データに照らし合わせて、生活を創造する事を始めましょう。

毎日をリセットし新しい朝を迎える為には
「正しい睡眠を知る」事からスタートすべきだと私は訴えます。

知識や経験のない事は誰しも想像ができない事。
「知り得ない事は簡単に想像ができない」という事だと思います。

それほどに睡眠の事というのは不確定要素が多くまた同時に専門的です。
なかなか寝具専門店が増えないというのもこの専門性が
クリアできないからだと思います。

それほどに寝具や睡眠に興味がある方の割合が少ない
という事もあるのでしょうが、
毎日の睡眠の中で何かしらのご不満がある方では
ぜひ睡眠記録を付けてみてください。

また店頭までお持ち頂ければ、
こちらでアドバイスなどもさせていただきます。
その際はお手数ですがご予約のみお願いいたします。



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