私の毎日の生活は店舗にいたり、配達や商談に行ったり。
最近ではなかなかできませんが、好きな人とランチをするのが好きなので
休みの日は積極的に外に出かけています。
突然思いついた様に散歩に行ったり、自転車に乗ったり。
天気のいい日は公園でお弁当を食べたり。写真を撮ったり。
最近はお店で私の子供の世話をして、それぞれの送迎をしたり。
その中でご予約のない時間はお店を閉めていることもあります。
*どこへも行けない時こそ、美味しい写真を載せておきます。
世間一般ではこれを「自由」と呼ぶのだと思います。
外から見ると何をして生計を立てている人かが謎だと思うので
恐らく取っ付きにくいというか、、「怪しいおじさん」として
見られている自負がしっかりとあります 笑
店舗近隣の従業員の方と仲良くしている方もいれば、
会釈しても無視されたりすることもあるので
慣れてはいますが、まぁそんな選択をした私に責任があるので
「仕方ないことだなっ」とも思っています。
話は変わりますが、最近マーケティングについて考えることがあって
私たちが住む日本は恐ろしいほどの消費社会であるのにも関わらず、
それに気付かずに実際は肩までしっかり浸かっていることが
至極普通な状態になっています。
街中や電車の中にこんなに看板が多くて無意識の情報にさらされている国も
珍しいと思いますし、WEB上のレビューなどに頼ると言うのも
普通といえば普通なのですが、一歩引いて見ておくことも重要だと思います。
*ヨーロッパに行って思ったのは日本はコンビニが多すぎです!
これはもっと不便でいい!と思っています。
そういった意識を会社員として大量生産品を作っていた時から
うすうす感じてはいたのですが、特に最近は強く感じたりします。
少し前になりますが、東京で仕事をしていて
最近九州に移住し、自給自足に近い生活をしている後輩が
こちらに帰ってきて少し話をしました。
「自由」と「同一」というのは両極にあるのだと感じました。
よくある。と言ってはいけませんが、
彼女は現代社会に疲れ、それを放棄して農村に引っ越すという
終末的な感じではなく、都会に行く時はしっかりした服装で来ていますし
農村で野良仕事をする姿を実際に見たことはありませんが、
そういう作業着を着て生活しているのだろうと思います。
どちらかというと物理的距離感というリスクを恐らく感じていません。
家と畑を移動するような全てが近い距離感にあるのだと思います。
何かをゼロにして全く別の生活をするということではなく、
何にも依存せずに暮らすことに彼女なりにチャレンジしている。
全ては線上にあるのだと思いますが、毎日を新しい課題に向き合い
満たされた生活を過ごしているのだと思います。
「10万円で山と畑付きの家を買った。」という彼女の目は輝いて見えました。
多くは話せませんでしたが、恐らくそんな感じなのだろうと思います。
「同じ穴のムジナ。」「類は友を呼ぶ。」
否定的な言い回しで使うこともあるのでいいのかどうかは分かりませんが
近くで何かにチャレンジされている方は「脱依存」という
テーマにそれぞれにぶつかっている方が多い様に思います。
私はどうしてもモノを売り買いする生業なので
「マーケティング」ということから逃れることができません。
先日のインスタライブでも少しお話ししましたが、
布団屋としてお伺いするご質問の中ではある一定の商品名で聞かれることが多く、
この状況は10年前ほどから全く変わりません。
*インスタライブの内容をアーカイブしようと思っていましたが、
その企業名を出してしまったのでしまっておきます 笑
楽しみにされていた方の存在を知ったので
ここでご報告させていただきます。
少し本質的なことを話すと。
同じ値段の商品が2つあるとします。
その商品の価格は同じで、製品の性質も一緒だとします。
一方は広告宣伝費をかけて広く認知されている商品。
もう一方は広告宣伝をしてしまうと価格が高くなってしまうので
なるべく素材に費用をかけて宣伝をしない商品。
どちらが売れるでしょう?
当たり前のことですが、
それは広告宣伝をしている商品になります。
*テレビ通販も同じ類いです。メーカーは高い広告料(手数料)を支払います。
寝具屋をやっているとYouTubeやインスタの広告は
寝具だらけになって最近困っています 笑
企業では新商品を作るたびに市場に対して
どうアプローチすれば消費者に届くのか。
今でもこればかりを企業は会議しています。
「ペルソナ(*)設定しろ!」とよく言われたもんですが、
誰かも知らない人の生活を想像してモノづくりすることに
違和感があったので表面上やったように見せかけて
好き勝手に商品を作っていました 笑
*具体的なターゲット設定のことです。
その他でも他社製品と何が違うのか、ストロングポイントは何か。
どのメディアに載せて、どうすれば広く認知されるのか。など、、、
私も当然ながらその中にいましたし、
その判断で数億の売り上げが動くことを人のお金を使ってやらせてもらいながら
パッケージや売り場までを含めその時は「集団心理」というものが
どう反応するのか?ということを実験的に行っていたように思います。
沢山の失敗もありましたし、企画した商品が
私のいない今でも売れ続けているものもあったりして
マーケティングとは本当に面白いものだなっと感心しています。
*先日そのまくらをお使いのお客様に出会いました。
「それ私が作りました」っというとびっくりされてみえましたが、
なんか納得という表情をされて嬉しかったように思います。
「情報」というのは選択をする故でのいわば道標になるものだと思うので、
今のように全てが完全になくなってしまうと人は消費すること自体も
やめてしまうのだと思うのですが、流石にこれでは世の中が回りません。
要は情報をうまく仕入れ、使用し、次の方にも伝えること。
これが正しいマーケティングの在り方かなと思っています。
分かりやすく言うと「GIVE」という精神が人側に必要になってきます。
先日、図書館にある機能があることを知りました。
「レファレンス」=必要な本や文献を検索してくれるサービス
というものです。
これは図書館に行かないと受けられないサービスです。
マーケティングとは全く逆の情報の取り出し方になります。
これをAIがやっていると聞くと途端に興味がなくなるのですが 笑
海外などでは一般的なサービスで、教えていただける係の方がいるのだとか。
これこそ世には出てこないスペシャリストです。
これを聞いて私は「そうか!」と思いました。
消費を煽ったり、分かり易くしたり、過大に訴えかけたり。
そんなことをしなくては売れない世の中に対して
本当のことを言いたくなって家業でもないこの仕事をしています。
ただ本当のことを言う人間はどの世界でも握りつぶされるか、
鬱陶しがられるか。これは歴史が物語ってます 笑
火中の栗を拾う人間などいませんからね。
その人に必要な情報、必要なもの。
これは特別や華美でなくとも良いと思っていますし、
他社や他の商品を押し退けてまでやることでもないとも思っています。
その方の住む環境と価値観に合わせて私がケースを提示することで
それぞれの「自由」を手にできるのだと信じています。
「自由」と「同一」
「解放」と「依存」
「意思のある情報」と「意思のない情報」
どちらが良いのかはその方次第で
初めからどちらが良いとか、どちらが悪いとかもないです。
全てはバランス。それがセンス(個性)なのだと思います。
知識の引き出しがたくさんある人に憧れることが多く、
私もそう努めようとしていますが、優れた方達ほど
その引き出しの開け方とタイミングが憎いほどお洒落なのです。
そういう大人になりたいと思っていますが、
ついつい本音が出てしまします・・・
本音の仕舞い方の勉強もしなくてはいけませんね。
それが大人になるということなのかもしれません。。
っと言いながらに
先ほどの2つの商品の中にもまだ言ってしまうと 笑
作り手が過度に利益を求めるもの。
それによってコストが圧縮されてしまい
国内で製造できない、賃金を安くせざる負えない。
そんな状況もあるというのはそれぞれの消費行動にかかっています。
何度も言っていますが、私を含め消費者の意識が変われば
今私たちが働いている環境を改善することができるかもしれません。
「私の消費の仕方が私自身の首を絞めている」
そんな結果にもなり得るのだということを想像しながら
今後もこの「寝具」というニッチな世界と向き合っていこうと思います。
私の知らない海の向こう側の世界では
たくさんのお金を集めることで、たくさんの雇用を生み出し
世界に貢献するという正義も存在しているということは
想像しながらお話はしていますが、
私には到底できないことであまり興味もない様です。
引き続きこの場所からラジオの様に発信していきたいと思います。