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2021/10/19 02:00

新しい生活のスタート。
やはり寝具見直しのきっかけになるのは「お引越し」です。
今あるものをどうにかしたいっと思ってはいても
使っているものをどうするのか?っという問題にぶち当たってしまいます。
今回はお若いお二人の新しい生活のスタートにあたってご相談をいただきました。

お若い方で立ち上がる壁は「予算」です。
私も29歳の時に自身の怪我をキッカケに寝具を変えてから
体以上に脳の活性領域が広がった自覚があり、
そこから寝具にのめり込み店舗を持つまでになっています。
その時にはやはり「高いなー」っというのが第一印象でした 笑

正常な範囲内でモノと価格のバランスのとれた商品であることは必須ながら
素材のクオリティーを追求してしまうと、どうしてもお値段に跳ね返ってきますから
当店でもそこそこのお値段になってしまうことは否めません。
当然、当店も安くていいものを扱えればいいのですが、店主が集め回った寝具で
「熟睡」を考える中では今のラインナップがバランスが良いと感じています。



ご予算に限りがある場合、まず削減できるのはベッドフレームです。
床敷きできるものを選ぶというのも「あり」な選択ですが、
毎日の上げ下げのことや、湿気やアレルギーのことも考えると
フレームに載せてしまった方が毎日のメンテナンスも楽になります。

そこで今回はお安いフレームをお二人がご準備されるとのことで
限られたご予算をマットレスに集中させることにしました。

最初のご予算では4〜5万円のシングルマットレスを2台ご希望でしたが、
睡眠は大切であるということと、耐久性のことを考えていただき
マットレスはビラベックの「マーブルマットレス」に決定しました。



このマットレスの特徴は・・・
①ラテックスに類似したウレタンマットレスである。
②ウレタンでは珍しい両面が使用できるリバーシブル仕様。
③ラテックスに比べ軽く、安価であること。

そして何より本国ドイツでは販売されていない
日本仕様の三つ折りのマットレスになります。
そもそも海外では床に直接置いて使うことがありませんから
当然三つ折りがないので、日本向けに生産された商品ということになります。


まずデンマークの会社で企画されたウレタンは、まずオランダの工場で発泡加工し、
さらにポーランドでカット加工を施して日本で梱包セットされてお手元に届きます。
すごく遠回りしますが、実はこのマットレス。なぜか好意にしてくれている
大分の「いとしや」の大杉社長がヨーロッパ各地を回って企画された商品で、
当店でも扱ってはどうかとのことでビラッベック社から打診があった商品です。



全国でたくさんの取り扱いがあるものでもありませんし、
日本国内でも数店の店舗で取り扱うのみですので
広告なども全くなく、少量流通・販売されております。

まず①についてです。
日本でも現在、販売数を増やしているウレタンマットレスですが、
お安いモノとお高いモノとの違いは過去のブログで読んでいただくとして。

何が決定的に従来製品と違うかというと。。「寝心地」です。
「ん?どういうこと?」と思われるかもしれませんが、
ラテックス(天然ゴム)のように「柔らかく、反発性のある」寝心地なのです。

日本で販売されるウレタンの主流は硬くて反発性のある「高反発系」か
まったりと沈み込む柔らかく反発性のない「低反発系」です。
そのどちらのマトリックスにも当てはまらないのがこの「正反発」というジャンルです。

分かりやすく言うと「筋肉の質感に近い」マットレスです。

そもそも今までのウレタン製品と製法が違うかというと、
ウレタン100%ではなくエラストマーと呼ばれる
合成ゴムの一種がウレタンと混ざって発泡されています。
その際に比重の違う素材を均一に混ぜる技術が必要となり、
オランダの工場ではこれをしっかり混ぜていますよ!ということで
わざと色分けすることでこのマーブル模様が生まれています。


日本では比重の違うウレタンを配置する際には2層や3層にして
貼り付けしていくという手法をとりますが、このようなウレタンは
私も今まで見たことがありませんでした。
取り扱いするまではわかりませんでしたが、この値段でこの反発性と
耐久性を持っていれば国内生産の上位機種にも勝るほどの性能を持っています。

加えて裏が使えることで、長くお使いいただくこともできますし、
最初から裏向きで使うと寝心地が硬くなり、体重の重い方や
強い反発を必要とされる方にはぴったりの寝心地になります。

表裏が使え、頭と脚での変化もありませんから、4方向をバラして使い、
さらに三つ折りのメリットとしては、一番へたりの出る腰部を
へたりの少ない脚部などと交換することによって劣化を分散できます。



持ち手も付いていることから上げ下げや、陰干しなどで楽に折りたたみができます。
体の要である腰から離れた力点で動作するには意外に多くの力を必要としますし、
ベッドの外から力を入れるとバキッといってしまった経験のある方も少なくないと想像します。



今回マットレスの他に力を入れたのは「オーダーメイドカバー」です。

塩素などの薬剤で脱色をかけていない糸を使用する「和晒し」という生地です。
「晒し」とは綿の元々の色を抜いて染色することで色がはっきり発色し、
ぼやっとしない雰囲気になるので、基本どの生地においても洋晒しといわれる
処理がされていますが、和晒しは煮沸だけで糸を48時間煮詰めて脱色をしています。
この生地は専門店でも扱っているところが少なく、日本では古来から使用される貴重な生地です。

触っていただくと分かりますが、驚くほど柔らかく。
生地も軽いので上下でこの生地に挟まれると思わずため息が出るほど。

生地と生地の隙間に空気の層ができるので、天然素材でもヒヤッとしにくく
温まれば持続して熱をためておくことができるので、羽毛布団にはぴったりの生地になります。


今回残念ながらご予算の都合もあり掛け布団は市販の商品でしたので、
本来の軽さはないものの熟睡に欠かせない「湿気を取る」という機能を
十分に出すために上下とも贅沢に和晒しの2重ガーゼを使用しました。



まくらカバーはパイル生地と裏面に和晒しの二重をセットした接結生地を。
ビーズなどの中材の硬さを感じにくくさせるもので、
汗をかきやすい首元・後頭部にしっかりフィットする素材です。

以上の様にご予算の条件からスタートし、設置する環境に合わせながら
最後にはお色目やカバーの風合いまで、お二人の好みに仕上げました。

日本では寝室はネガティブなイメージが多く、
他人に見せるものでもないのでカバーの色味や素材まで
自分の好みにしておくというのは異常かもしれませんが、

「早く帰ってあの寝具で休みたい。」

「疲れた体をあの寝具で癒したい。」

っと思っていただけるためのポジティブな寝室作りを目指しています。

そのためにはご依頼主の視覚的にも隅々まで
納得のいく仕様にしておくべきと常々考えています。

「睡眠」という意識なき時間を自らの人生の一部に取り戻す運動を
引き続きこの豊田の地から広めていくことを続けていきます。

寝具についてのご質問、ご相談はお気軽にどうぞ。
商品購入が絶対条件ではありませんし、現在の使用条件で何が必要かや、
そもそもの寝具の役割や使い方などの初歩的なご相談でも構いません。
何かあればメール・お電話などなど。お待ちしております。


納品商品一覧

・Billerbeck マーブルマットレス 10cm Sサイズ  ¥74,800 × 2台
・パシーマパッドシーツ Sサイズ           ¥10,890 × 2枚
・ジムナスト オーダーメイドまくら          ¥22,000 × 2個
・コットンニットカバー類一式             ¥33,000 × 1セット
 (枕カバー×2枚 掛けカバーSL×2枚 BOXシーツS×2枚)