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2022/04/15 17:58

最近、近所の仲良くしているおばあちゃんの所へお米の配達に行こうとしたら
「最近あんたの店が開いてないと聞くから、だから歩いて取りに行くよ。」
と言われました。

え?どういうこと!?っと思って聞いてみると、、
「知り合いに紹介してもさぁ何回店に行ってもあんたは
いつもおらんって言われる。本当にやっとんのか?っと聞かれたよ」

そういうことか!笑 だけど正直グサッときます。

他にも最近こんな言葉をかけられることが多く、、
4、5月の閑散期はできるだけ店番しようと思ってます。はい。。
ご迷惑をおかけした方々へは本当に申し訳なく思います・・

っと言いながらも先週も県外に配達に行っていましたので
こういう時に重なってしまうのだな、、っと思うのです。



最近、ご近隣の依頼を預かるようになってきていて、
年明けからはできるだけ店舗にいるように心がけていますが、
依然、県外や遠方のご依頼が多い現状ですので、
是非ご連絡をいただけますと幸いです。
(こんな形態で店舗を運営しておりすみません!)

この時期からは羽毛布団クリーニングやリフォームに関してのご相談が増える時期です。
お近くであれば回収・配達も行いますので是非ともご利用ください。
っと言いながらまた理由をつけて店を出ようとしています 笑


今回の依頼についてもやはり遠方からでした。
当店のブログを読み込んでいただけたようで本当にありがとうございます。
何度も言いますが、読み込む価値はないかもしれませんので
ご来店にあたっては熟読されずとも大丈夫です!

前年の秋ほどでしょうか。2022年3月末を目処に
建設中のご自宅でお使いの寝具の新調をご検討とのお問い合わせがあり
静岡市から実際にご来店いただくこととなりました。

今年の新築物件はどの案件も押し押しスケジュールでどんどんと工期が伸びているようです。
今回の施主さまも同じように伸びていて2月が3月、また4月上旬引き渡しとなり
お引越し前に合わせて納品設置させていただきました。

その方その方にとって睡眠についてのお悩みはありますが、
ご年齢も比較的若く、大きく障害になるようなリスクがないようであれば
ラテックス(天然ゴム)マットレスをお勧めします。
たくさんの理由はありますが、過去にもお話しましたので理由は割愛します。
すみません!!



ざくっとおつたえすると大きくは3つです。

①筋肉を休ませること(柔らかくて反発性のある素材)
②裏表使えて長期使用が可能であること(ローテーションができる素材)
③ダニの嫌う環境をつくること(内部侵入が少なくエサが届きにくい素材)

ラテックスは私が思う理想の寝具ですし、
日本中がこのマットレスになれば良いと本気で思っています。

当然デメリットもあります。
・収納がしにくい(上げ下げが必要な方には不向き)
・価格が高い(ゴムの木の樹液は貴重で高価)
・比重が高く重い(ウレタンやスプリングに比べ耐久性は良いが重い)

といったメリットデメリットはありますので詳しくはお問い合わせください。
というわけで今回もラテックスを主体とした軸でお話を進めさせていただくこととなりました。

まず寝心地に関わらない寝具以外の場所から決めていきます。
ご予算もあると思いますが、できればフレームは無垢材を入れていただく方が
より熟睡環境を見出しやすくなります。

木なんて全部一緒でしょ??っと思われるかもしれません。
適材適所という言葉があるように一般的な家具であれば何でも良いのですが
ベッドフレームは家具の中でも人間が乗って使用するもの。
他にない特殊なものと認識しています。

人間の成分は約60%が水分です。

人間が発する汗や水蒸気によって起こる「蒸れ」が起こりにくいものをお勧めします。
最悪なるべくでいいのでスノコが木製で無塗装のものが良いです。
熟睡を誘い易い環境を作り出すことも重要ですが、カビやダニの話にも
留意しておきたいために、なるべく無塗装・無垢で湿気を貯めることができる
ダムの容量が大きいものを選んでおくよいいと思います。
木の特性によっても最適な素材は変わりますのでご相談ください。

*新築でお家を建てられる方はまず風抜けを確認いただくのが良いです。
 立地などもあるのですべての環境を確認いただく必要がありますが、
 水回りはもとより、寝室も湿気がこもらない環境は一度作ってしまうと
 変更がかなり困難になります。

今回は天然乾燥のヒノキを使用したスノコベッドを導入しました。
湿気の滞留を防ぐだけでなく、ヒノキの香りもリラックス効果があるものです。

ベッドフレームの大半は中国、またはマレーシア、インドネシア生産がほとんど。
同じ木でも何が違うかと言えば、天然乾燥かどうかです。
国産品の多くのメーカーは無垢素材であるという上に、天然乾燥材を使用しています。
海外産の木材は乾燥機で急速乾燥させたもの捉えていただいて結構です。
*国産メーカーも多種ですが、天然乾燥材を扱うところは少ないです。

何が違うのですか?とよく聞かれますが、一番は保水する能力ですが、
繊維を殺していないために湿気による変形に強く、強度も変わります。
見た目は全く同じでも価格は倍ほど違いますから、
一般的にはあまり認知されていないポイントになります。

また塗装に関しても家具は傷の防止や変形を防ぐ目的でウレタン塗料のかかっています。
しかし、これを塗ってしまうと折角の天然乾燥が台無しになります。
天然乾燥の木は呼吸していますから、これを妨げてしまいます。

家を構成する木材もそうですが、ここまでを気にして購入される方は
いないと思いますが、価格とのバランスなどを見ても国産で
この値段で頑張っているメーカーは少ないと思います。
ベッドは広島県のトイロ(Home comeing)というメーカーのものです。



木も良いのですが、並べて設置した際に木枠の縁がなく
ぴったりと設置できるので隙間が生まれにくいものになります。



今回使用するマットレスはラテックスマットレス。
当店では天然素材100%のミルフィーマットレスを採用しています。
内容物に混ぜ物がなく、切り継ぎなどもないものでスキンと言われる
天然の皮膜を6面に持っているものです。

パッケージはこんな感じ。


取り出すとこんな感じです。



この手のマットレスは圧縮梱包で輸入されることもあります。
復元性の悪くなる梱包方法で、コストは落とせますが寝具専門店はこれを嫌います。
早期消化し易い安価な商品に採用されることが多く、
素材にもよりますが半年保管すると徐々に膨らみが悪くなるからです。

寝具はのサイズは人間の体を基準としていますから
大きく原油高のこの状況では輸送費が馬鹿になりません。
それでも圧縮梱包をしない理由はユーザーに新鮮な商品と
混ざり物のないピュアラテックスの寝心地を味わっていただきたい為です。
これは独特の寝心地で他に例えようがないので是非お試しいただきたいです、

↓継ぎ目も分かりにくい程、ぴったりと設置できます。

このマットレスの上には当店ではおなじみのこの子です。


ロイマリンドウールと言われる上質なヨーロッパウールを
贅沢に使用したビラベックのベッドパット。100年変わらず作り続けられる
ドイツの優れた寝具です。これが湿気をコントロールして熟睡環境を作り出します。
見るからに気持ち良さそうです。羊の上で寝るというのが私の一番の贅沢。
店主はウレタンマットレスにヘビータイプのパッドを敷いていますが、これが本当に良いんです。


そしてこの子もおなじみですねー。

実は先日からちょっと使用変更がありました。
コットン97%ポリウレタンが3%に変更。
これは世界全体のマットレスの厚みが厚くなっていることに影響していて、
(20cm厚から30cm厚対応に変わりました)
日本でもニトリさんなどが出しているフィットシーツ系の伸びるものが多いです。
当店はその中でもできるだけコットン素材にこだわりをもっていますが、
ESTELLA社もカバー専業でして、、ハードに対してのソフトメーカーなので、
どうしても環境変化に対応しなくてはいけなくなったようです。

これで包むとこんな感じですね。このカバーも気持ちの良い肌当たりです。

最近では百貨店などで扱いが減ってしまい、往年のファンの方が
お探しで当店にたどり着くケースも出てきています。
(なぜか関東方面からのお問い合わせが多いカバーです)


裏をめくると分かりますが、全周ゴムで張り心地も良く、
耐久性にも優れているゴムを使用しています。
国産のオーダーカバーでもここまでのことをやってしまうと
この価格より高くなってしまうので当店ではBOXシーツのみは
既製品で導入していただくことをお勧めしています。
特にウールパッドとの相性が良いニットカバーです。

折り目のないラテックスマットレスですが、コイルマットレスではできない
こんな折り方ができます。使用していない時には裏面の湿気を逃がす為に
時々折り曲げていただけると良いかと思います。

マットレスローテーション以外の日々のメンテナンスはこれくらいですから
お手入れも楽で長期間使えるラテックスをお勧めしているというわけです。


今回はオリジナルの国産Batist生地を使用した羽毛布団もお作りしました。
当店では羽毛布団は在庫がなく、1枚からオーダー作成します。
環境に適応させるだけではなく、価格も既製品と変わらない価格帯でお作りできます。

生地の特徴は国産の羽毛布団では必須である目潰し加工(ダウンプルーフ)をかけない
コットン100%の生地です。とにかく軽く通気性の良い生地で、同時に耐久性も良いものです。
これをヨーロッパで見た時に絶対日本で作るんだと思い、メーカーさんに協力してもらい
50m反で作成してもらっています。
生産ロッドも無視したものなので、みなさん私のわがままによく付き合ってくれているというか、、
なんというか、、私のやってみたいという事に巻き込んでしまっています。
工場の皆様には本当に頭が上がりません。。



日本の規格の通気性ギリギリを突いたもので、快適性を第一に考え
内容物である「ダウン」を信頼しきる作りになります。
もちろん中身のダウンも私のなかでバランスの取れたものを選定して
当店は「減量タイプ」として販売を続けています。
暖かいは当たり前ですが、今の日本の羽毛布団は快適性を欠いたものが多く、
特に「暑すぎる」と思っています。
気候変動に合わせ、住環境も機密性の高い建築基準に変わって来ています。
その中ではそこまでダウンの詰まった羽毛布団は不要だと考えています。



これによってコストのバランスを生地に振り分けています。
話すと長いので詳しくはお問い合わせください 笑

これに合わせる掛けカバーは40番手のコットンニットで
軽量に作られた良質なものです。
肌触りは良く、肌にぴったりと密着するものです。
ESTELLAのBOXシーツとこのコットンニットカバーに挟まれると
もう後戻りはできません。裸で寝たいほど気持ち良い寝具になります。

ここでカバーの掛け方講座です。

知っている方も多いのであえて話してきませんでしたが、
まずカバーを裏返して布団の上に置きます。

↑こんな感じになりますね。

あとは8箇所のホックを掛けていくだけ。


そしてくるっと裏返すとわざわざ中にカバーの潜り込まなくても
楽に掛けカバーの交換ができます。



仕上がるとこんな感じになります。

我ながらというか、、お客様の寝具ですが、笑
綺麗な仕上がりになりました。

ベッドルームというのは人に見せるものではないので
なんでも良いとなってしまいがちなのですが、
「今日もあの寝具で寝たい」っとなるような見た目にしておくのも
睡眠にとってはとても重要な要素だと思うのです。

お気に入りの色や素材を変えてみるというのも
カバーであればコストもそこそこで変更が可能になります。
よく「寝具は何から変えればいいですか?」と聞かれます。

一般的にはまくらとか、マットレスと言うのでしょうが、
私は「カバー」と答えます。睡眠にとってはそのくらい大切なものです。



今回のクライアントさんもおそらく素材や経年変化の違いを分かっていらっしゃる方です。
まだおうちは施工中でしたが、この玄関を見た時に。やはり、、と思いました。

いつ、誰が、何で、どのように、どこで作られたものものか。
ものの基礎になる「素材」に対しては人の創作意志というものが
大切になっているということが仕上がりにも出てきますし、
使い続けるにあたって使い始めがピークではないものを
私は意識して使用するようにしています。

新築物件での寝具選定についてはかなり気を使う事が多いのですが、
こうやってクライアントさんのお考えを聞いたり、
「暮らす」という生活が具現化された家屋を見ると
すべてが一致したものになり、当店に依頼された理由が分かります。

他者を想い、その生活の一部に溶け込むような自然物をこれからも深く理解し、
ご依頼主のご要望にお応えできるような寝具のラインナップを心がけていこうと思っています。



日々あれこれくだらないアイデアをこねこねする時間が増えていくと
インプットの時間もおのずと足らなくなってきます。
今回は近くの芹沢銈介美術館と隣の登呂遺跡を見てから帰路につきました。

こうやって全国からお呼びがかかると、同時にワクワクが増していきます。
その土地にしかないものを見たり、クライアントさんとのコミュニケーション。
これを自感覚と擦り合わせてまた新しい感覚ができるのではないか?
という希望を今のところ仕事にしています。

ただすべて「寝具」という道具を通して。という具合になるので
それ以外の事は何もできないのですが、、またご依頼がありましたら
どことなりお伺いいたしますのでご相談いただけますと幸いです。

今回のご依頼も誠にありがとうございました。
また何かございましたらいつでもご連絡ください。
引き続きよろしくお願いいたします。

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