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2022/05/08 22:36

最近書いていたブログが何本かあったのですが、
それを急遽辞めてこの題名にしました。

先日、寝具をお買い上げになったお客様から
以前お買い求めになった他社のオーダーメイドまくらの修正依頼がありました。
枕の構造のわかるものであれば、ある程度のメンテナンスは
私の方で行うことができると思っています。



大きな声では言えませんが、寝具お買い上げの方に限っては
ご希望があれば、今までに何度か他社さんのオーダーまくらを修正しています。
今回ご依頼のものは以前、私が商品開発として勤めていた会社の
商品ということもあってスムーズに手直しができるものです。

会社を辞めてからはすでに6、7年ほど経つので
すでに内部の状況がどうなっているかは分かりませんが、
お客様がお持ちになった枕の事情をお伺いすると
わざわざお近くの店舗に持っていくのが面倒とのことで、
直してもらえるのであればお願いしたいとのことだったのですが
今回のお客さまはその為に静岡市からご来店をいただいているので、、
私の店舗の方が圧倒的に面倒だと思うのですが 笑

当日、ご来店いただき中を開けてびっくりしたのですが、
おそらくマニュアルをがっちり守った内容になっていました。
??何が悪いの?っと思われるかもしれませんが、

目視でのセッティングのみで頭部から首部にかかけて加圧状況の
確認は行っていないとすぐに分かりました。



オーダーメイド枕は機械測定である程度の数値が出てきますが、
直立したの状態(立位)で肩を落としたり、背中の曲がる癖のある方は
枕が高くなる傾向にあります。ただそこに個人差のある骨格と筋肉があり
プラスして筋肉の柔軟性、過去を含む怪我の有無、寝方の癖などもあります。
オーダー枕はそういった条件を含めて調整すべきですが、これを全ての方ができる訳でもありません。
全て機械化されていればいいのですが、作る人のセンスが多分に影響します。
大前提に「人間は動く」ということも頭に入れて枕に高さを反映させる必要があるからです。

要はマニュアル通りにならない。というのが実践を通して得た結果になります。
ですので当店でも立位測定器の導入はできますが、機械に頼って感覚を鈍らせたくない
ということと、直接見た方が早いし正確ということがあって当店では測定機械は使用しません。
*同業種の方が見ていればすみません。。

決して機械を使わない方が良いということでもないです!
使用することによって数値化したデータがお客様に共有されて
安心感や納得感を生み出すものなので、あった方が良い言うお店もあると思います。
当然、多店舗での運営やメーカーの商品についてはマニュアルを遵守しますから
小型測定器を含む、立位測定器が必須になるという訳です。
ただ今回の枕はマニュアルを守り抜いただけでなく、
細部にあたって気が抜けているというか、,
使う人のことを考えて作られているか全くわからない仕様になっていました。

後から手直ししたり、触る方がなんでも言えちゃうので卑怯なのですが
それにしてもちょっと無いよなぁっというところが目についてしまって、、
こういった事を書かないといけないかなぁっという事になってしまいました。
高さはすぐに調整して手直しさせていただき、
次の日にもすぐに効果が出て痛みが無くなったとの事で
今回に関してはいい対応ができたかなっと思います。
しかし、最初からしっかり筋肉の動きを見ながら五感で相手の状況を
感じる事ができれば私が直すまでも無い枕だったのだと思いますし、
お客様にとっての負担も少なくて済んだ訳です。



当然私も寝ている間の約8時間を当然隣でずっと見る訳にもいかないので
心理的条件、寝具を介する物理的な環境を含むケースでは中々難しいこともあるのですが、
該当のお客様は私が見る限りそういった特殊な条件は無い方でした。

恐らくこういった事がオーダーメイドまくらを否定できる原因になるのだと思います。
件数も増えていけばオーダー枕も合わないという意見が増えていくのは必至ですが、
そもそもの話をしてしまえば、横になった際に頭部の加圧分散率は頭部で8〜10%程度。
店頭でもお伝えしますが、寝具における枕の割合とはそんなものなので
既製品の枕でも変えたから良くなるというのは絶対条件ではありません。
オーダー枕に過度な期待をお持ちの方には必ず店頭でそうお伝えします。

当店の寝具の売り上げで枕のパーセンテージは10%以下です。
びっくりされますが、カバーリングの売り上げの方が高いです。
私が会社にいた際でも枕は20〜30%、恐らく街のお布団屋さんもそんなものだと思います。
恐らく当店はマットレスの重要性を謳いすぎるがために枕のお客様は少ないのだと感じています 笑



ましてはオーダー枕も作る人のセンス次第でかなり変化が出ます。
これも能力としての数値化や、誰かがボーダーを決めてしまう
ライセンス化は難しいので今後も同じような状況が続くと思いますが
商売の一つとしてオーダー枕を取り入れているお店にとってみれば
そこまでやるべき??っと言われかねない内容です。

私も今まで沢山の枕を作ってきましたが、この世界に飛び込んで
最初の頃にお作りした枕が本当に正解だったとは思っていませんし、
やはり数をこなしながら見えていくものがあるように感じています。

本来はとても良いコンテンツだと思っていますので
是非もう一度オーダー枕の意義を考えていきましょう。
不安を感じながら枕を作っている方がいればおっしゃってください。
私の持っているものはなんでも提供します。ご連絡ください。



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