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2022/07/24 18:13

時々このブログを読む方から次の様な質問を受けることがあります。

「よくそんな書きたいことがありますね。どうやって構想してますか?」っと。

私は頭脳明晰という方ではないと自覚していますし、
全てをびっちり計画して実行する器用さと正確さを持ち合わせていません。
ただ目の前に転がっている素材に対しての興味と好奇心が
私の脳を動かして、行動として体を動かしている。そんな感じです。
良くも悪くもすべて感覚型と捉えていただければ良いと思います 笑



ただそのほとんどが朝起きてすぐに真っ白なノートにペンを降ろすように
自動的に色んなことが同時多発的に思考開始している感覚なので
あまりこの感覚をうまく他人に説明はできないのですが、
朝方から書き始めて種を蒔いておいてから仕事へ行き、
午前中でやるべきことを終え、昼以降にまた書き進めるっといった感じで
毎日の生活の中にこの「書く」という行為が成り立っています。
インプットに対してのアウトプットなので、脳内爆発しないための
デフラグ機能ということもあるのかなっと思ったりもします。

ただ、それだけに睡眠の質というのが大切で、脳内を真っ白の状態で起床する
ということが私にとっては必須事項となるためにこんな職業を選んでいます。

多くの種が撒かれたまま、水をあげず枯れたままになっていますし、
こうやって書き進めているうちにも現在進行形で人や物、本などから
外部的刺激を受けて、全く考えが変わってしまってしまったり、興味がなくなっていったり、、、
ということもあるので今回のように勢いで書き上げてしまうことも
最近では重要なことかなと思ったりします。

先日ある木工作家さんと出会い、そこから大工さんと豊田市内で
ゲストハウス兼レンタルスペースを営む女性を紹介いただきました。
この女性店主がとてもパワフルかつ思考的。やっていることも独創性があって
何か似たような匂いを勝手に感じてしまったのです。

豊田市内で営業をしているkabo.さんというゲストハウスです。



直接会ってお話しした時に少し未来が見えた気がしました。
そして気付くとすぐに寝具の無償提供を提案していました。
この空間に何か私ができることを感じたのだと思います。

当店と同じ様に、恐らく恵まれた環境ではない中で試行錯誤して、
人の力を借りまくって出来上がっている土着したローカルカルチャー。
私とやりたいことが似ていると思ったのです。

ただ、当店にご来店いただく方々は睡眠について困っている方がほとんどで、
おそらく当店とはニーズやゾーンが異なるのでは?っと思い
今回キャメル敷布団とキャメルピロー、生成りのフレンチリネンのカバーに
パシーマというセットを2組ご用意しました。



先日納品にお伺いし設置してきましたが、なんでマットレスではなく
敷布団にしたかというと。そのゲストハウスは築100年を超える
商店を改装して成り立っている環境であって。現在その役割は変われど
元薬屋さんとしてその土地に存在していた歴史があるからだと思います。

その建築を見た時に100年前の風景や、この中で人の生活するイメージが
どっと流れてきて。人の足で擦れてツルツルになった木の床になるべく近い
寝具が良いのではないかと思い、マットレスではなくこの敷布団を納品しました。
ただの綿布団でも良かったのですが、ここは植物性繊維ではなく
当店の得意分野である動物性繊維でできた寝具を収めようと思い
発注先であるイワタさんにもご協力をいただき今回の設置に至りました。



イワタさんにも事情を話すと「やったことはないですが、やってみましょうか。」
と言っていただけたので今回は当店だけでなくイワタさんとkabo.さんと私の
3社での共同事業ということになります。



寝具という分野は一般的に興味がない方が多いだけに
皆さんの耳や目に入り易い、強者が勝ちやすい業種だと思っています。
分かり易く言うと、健康的であるほとんどの方は「なんでも良い」ということです。

当店で扱う寝具も初見で来ていただく方にも商品に関しては初回から
「これ知ってる」っと言われたことは記憶の中ではほとんどないと思います。
ある程度の寝具や睡眠の基礎知識をお持ちの方が少ないだけに
こういった試験事業が本当に大切だと思っています。

当店の考える「本当に良い寝具とは?」という行動と同じ様に
kabo.の犬飼さんは「この地域に本当に必要な場所とは?」を思考して
どんどん行動に移されている方なんだと勝手ながら感じました。



経歴を聞くとNPOの職員からゲストハウスを運営している方と出会い
地域の要になっているような感覚があった様で。
自分のやりたいことに目覚めた時にはすでに行動を開始して
すぐに10坪ほどのレンタルスペースを開業したのだとか。
現在の場所では3年目。ゲストハウスとして現在の形態に変わった様です。

直接会ったのはこれで3回目なのですが、すでに次の企画が進行しています。
豊田で蚤の市をやりたいっということです。この人ならっと私が相談差し上げた次第で。
もっと豊田に来る理由を作りたいということと、
贈与のような感覚を持った「蚤の市」をやってみたいと思っています。

今では骨董市と変わらない意味を持っていますが、
蚤の市とは元々不要になったものを交換する場所であったと聞いています。
ただ私の中でのフリーマーケットとはちょっと意味合いが違うのです。

また、恵まれない環境の中でなかなか大きな投資や借り入れができず、
新しいビジネスをしてみたいけど最初の一歩が遠いっと感じている方も
同じ地域に少なからずいるのではと思っています。
そういった方にも出店していただきたと考えています。

おそらく根底に最初から大きなビジネスにするつもりがなく、
自身と社会との関わり合い方を思考している人の集まり。
こんな人たちが集まってコミュニティーを形成できるのであれば
もっとこの豊田が素晴らしい文化に包まれていくのではと思います。
こんだけ喋っておいても全て草案状態。。
まだまだこれから実行に移していくのですが、
私のやりたいことはなんとなくぼんやりと見えています。

正直に言うと一時期この豊田に諦めを感じていたこともありました。
コロナのこともありましたし、時期や場所をミスったかな、、、
なんてことを瞬間的にも考えたこともありました。
しかし、ご来店いただく方々に興味深い方が多く。
「いやいや、豊田も捨てたもんじゃないぞ!!」っと思わせてくれて。
最近出会った米農家の559さんやkabo.さんは、この豊田に魅力を感じながら
やっていらっしゃる姿を見て、「私もここでやりたかったんだ!」っと
また気付かせてくれた様です。



同じ様な強い興味と好奇心を持つ人が、自身とその周りの環境を変えて
また新しい人たちを呼んでいく場所を作ってみたいと感じています。

今回の寝具提供はそういった未来に繋がっていく投資だと思い、提供をさせていただきました。
ですのでkabo.さんで寝具使用をオプションにすることはありません。
すべて同じ価格でお試しいただけます。ご予約はこちらから。

1泊 一人   ¥7000
   二人以上 ¥6500

時期によっては冷暖房費がプラス¥300かかることもございます。

どうなるのかは全く分かりませんが、
当店の寝具がお試しになりたいという方はkabo.さんでお試しいただけます。
もしご指定があれば今回納品した寝具以外でも、調整が必要な寝具なども
ご要望に応じてですが、お持ちしてお試しいただくいうのもありだと思います。

遠方からお越しのお客様も今までは名古屋にお泊りの方が多かったのですが、
自身を持って豊田に宿を取られることをお勧めできます。また詳細などはお問い合わせください。
今後の進行もご報告しようと思います。よろしくお願いいたします。


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