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2023/01/04 20:40

さて、文字数制限があり2部制になってしまいました。。

書く文字の量が多いという事は読む方もしんどいという事です 笑

無理はなさらず。この文は私の排泄に近いものです。

お付き合いいただける方は2もどうぞ!っと言いながら最初は高崎で感動したカツ丼屋さんの紹介です。



・栄寿亭(おまけ)

音楽ホールから移動する際に昼食。

旧井上邸は美術館の中にあり、昼休みが存在するので少し休憩しながら向かいます。


このカツ丼。高崎の名物で。本来はソースカツ丼が目玉らしいのですが卵とじのカツ丼に目がなく、、

がどうしてもこちらに走ってしまいます。このシステムがすごいと思ったんですが

たった5分で提供されて、この量で500円なんです。この物価高の時代にですよ?

甘味のある衣はしっかりとラードで揚げられていますし、注文があった後に揚げたてを一つ一つ調理します。


しかも行列ができることもなく、座席はちょうどよくいっぱいで。

15席ほどのカウンターが、ものの10分でぐるぐる回転していきます。

注文もAかBか。。Aがソースで、Bが卵とじというシンプルさ。脱帽。


お持ち帰りの注文も多く、中には「持ち帰りだったけどやっぱり食べていきます」なんて強者もいて 笑

オーナーらしき料理人さん(調理は1人のみ。おばちゃん5人くらい)は慣れた様子で1から作り直しています。

この時代にこれが生きている=「みんなで支えている感覚」が残っているのはすごいです。

これも地方性というのか、高崎という文化が生み出したモノなのだと思います。


夜は高崎にある旧家の布団屋の社長さんの所に行ってたくさんご馳走になりました 笑

創作和食でいただいた後に地元の中華料理屋さんへ。「汁ビーフン」なるものをいただきました。

芸能人のサインがあり、その中にくるりの岸田さんを発見しました。

割に芸能人に反応しない方だと思っていましたが、岸田さんは高校生の時に初めてライブで見て

ファンになった関西のお兄さん的な存在でもあるため(←勝手)、ちょっと嬉しかったです。

連れて行ってくれた本木さんもありがとうございました!高崎の街が好きになりました。

私は本当に人に恵まれているなと思います。本当にありがたいことです。




・旧井上房一郎邸
先ほどお話した井上工業の社長、井上房一郎の自邸です。
ここもずっと来たかった場所だったのですが、音楽ホールと同じ場所にあるとは知らず。
高崎を調べていると「ここも高崎だったのか!」という具合で。行き当たりました。
音楽ホールをレーモンドが設計したのはやはりこの方の影響だと思いますから、
高崎市にとっては偉大な方なんだと思います。

玄関側が道路に面していて、裏のようになっていますがこちらが正面のようです。

こちらが裏庭
裏庭には透光性の屋根が張ってある半野外のスペースがあり、現在はこちらから入館します。
おそらくこちらが裏口ですね。レーモンドの自宅にも同じ機構があったのでここで自然を感じながら
ぼーっとお茶でも。というスペースなのだと思います。




各部屋の窓の前には違う植物が植えてあり、植栽も面白いのです。
これを作った人の意志が感じられて大変楽しいものでした。
香川で見たイサムノグチの自邸にも同じ様なものが感じられました。
それぞれの窓から四季の移り変わりが感じられます。


シザーズトラスを使用した構造。津端さんの建築もこれが継承されていました。
丸太をそのまま使うことと、丸太を2つに割ってその間を柱が通り、平になっている金属をボルトで挟む構造は
実にシンプルで美しく見えますね。俗にいうレーモンドスタイルと呼ばれる造りです。

生活動線の邪魔にならないように柱が壁や家具に隠れていて、スペースも大きく確保されています。
狭くなる所は通路として。その先にはデスクスペースなどが配置されています。
高崎はもう少し行くと長野や新潟になるので寒い地方になると思います。吹き抜けの作りは冬期この空間が冷え無いように
外のボイラー室から全部屋に暖気が回るような作りになっていて、現在の全館空調に通じます。
その当時としてはかなり贅沢な作りですね。その他は質素そのものでしたが、井上さんが実際に使っていた
ウェグナーの家具などが並べてあり、その当時から良いモノを見極める審美眼は飛び抜けていたのだと思います。

当時ナチスの手から逃れたブルーノ・タウトとともに工芸品を作成し、自らの店舗に並べていたようです。
ご本人は1993年に97歳で逝去されたようです。地域文化活動に熱心になり
こうやって全国から人が訪れるような建物を作っていた方ですから、
本業から本当の建築の意味を見出していた方なのかもしれません。




家の中と外の境界があまり感じられず、扉を開放すると気持ちの良い風が入ります。

湯川秀樹の書が掛けてありました。


ひっそりとした落ち着きがあります。


高崎で井上邸を見た後に、実は東京で会いたい人に会ってから愛知に帰る予定で。
もう少し街中を散策して帰ろうかと思ったのですが、途中に通った映画館の雰囲気が良くて
1本まるまる映画を堪能して東京に。詰め込みすぎな3日間で。
後で携帯のヘルスケアを見ると全行程60kmほどを徒歩で歩いていました。
歩いて稼ぐ。正にこの事かなと。

これからも全国へご依頼があればそこへ向かい、
地元の文化と私の住む日本の歴史や人物を紐解く機会として続けていきたいと思っています。
2023年はどこから依頼があるのか。まだ全く分かりませんが。
こうやって全てが繋がっていく感覚。これがやめられないのです。

ただし体が動くようにある程度鍛えておく必要がありますから、
寝具の設置と搬入はちょうど良いのです。これも全て繋がっています。
生涯現役とまでは行かないでしょうが、できる間は。チャレンジしたいものです。

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