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2023/06/15 14:55

当店は2019年に8月に開店し、お客様一人一人のご自宅へ寝具をお届けさせていただきました。
そして、今年の8月1日で4周年を迎えることとなります。



約300件ほどのご家庭に当店の寝具を選んでいただき、遠方でもなるべく直接納品を行わさせていただいております。
開店当初、今思えば、ろくに宣伝もせず。ただお越しになるお客様を待つのみの日々でした。
今思っても正気の沙汰ではないですね 笑

朝お店に来て、日が落ちてから自宅に帰るだけの毎日読書のみを行っている人で 笑
あれから思えばかなりお店らしくなってきたました。

アップデートをし続けたオーダーメイド枕も200名を超えるお客様の元へ
納品をさせていただいたことになります。



開店直後の秋に、あるオファーを受けます。
「ドイツの展示会に来ないか?」というご案内でした。
当時お客様も少なく、暇だったこともあり即決で訪独の返事をしました。
結果から言えばこのヨーロッパへの旅が私の全てを変えたのです。



ずっと日本に住んでいれば、他の国に比べて日常生活で他国の言語や文化・歴史に触れる機会は少ないかもしれません。

特に沢山の国がひしめき合うヨーロッパでは壁も隔たりもない国のすぐ近くに自民族と違う人種が住んでいて、
食べるもの、着るもの、文化も歴史も違うものを持っていることがある意味、当然な日常です。



西から東へ。なるべく陸路で動くように心がけ資本圏から旧共産圏に入るとその違いにもびっくりします。
まずマクドナルドのようなファーストフード店も次第に無くなってきます。

ドイツにはたくさんあった中東系の方が営んでいる飲食店やキオスクなども
ポーランドに入った途端に突然無くなったりします。
日本にはそんな所ありませんからとても興味深い事象でした。



そう思うと地理的に閉ざされた日本では自民族の単一意識や帰属意識なども薄くなってしまいますし、
私たちの生きる今がどうやって作られてきたのかすら興味も無くなってしまいます。

今目の前に転がる「当たり前」が当たり前になってしまいます。

自身が思うに、他者理解する為には知識と経験を以って想像する努力が必要になります。
これは途方もない作業です。知ること。触れ合うこと。分かり合うこと全てに対比して、
自らを知り、自身の住まうこの国と民族の事を一生懸命知りたいと思うのです。

その逆に私が恐れていることがあります。物理的なものだけでなく、小さい世界の中で生き、自身の正義のみを物差しとすることです。
物事の大小はありますが、この先にあるのは恐らく戦争です。その様に理解をしています。



その為に働き、動くことしかないと感じて、労力もお金も時間も。私は理解の為に消費します。

何の意味があるか?それは分かりません。自らが亡くなった時に接していた人が
大いに笑い、泣き、その想いを引き継いでくれればそれで良いのです。

そうやって歴史は作られてきたのだと思います。文化を作ること。それを次代に受け継ぐこと。
現代を作ってきた先人に感謝すること。その為に全てを投げ打ってチャレンジすること。

現代の資本主義を全て拒否する訳ではありませんが、保身や一代のキャリア形成のみでは
次世代の世界に残せるものは一握りだと思うのです。
社会形成の中ではそれもある種大切であると思いますが、
ローカルで静かに暮らそうとしている私にとってはその価値自体、蛇足なのかもしれません。

時々思うのです。
自身の子供だけでなく、次世代の人々が作る世界に何が残せるでしょうか。
キャリアや財産、多くの物的資産を残して引き継ぎたいわけではなく。
思想そのものは不滅で永遠であると感じています。



布団屋風情が何を言うか。
お前なんかに何が分かる。
全てを知った様な口を聞くな。
と言われればそうなんですが 笑

それもチャレンジです。


急なことではありますが、
この度、店舗を移転することになりました。

恐らく完全予約制のお店にするつもりです。
ずっとやりたかった宿泊できる店舗を作る為です。

民泊のようなものではなく、寝具がメインの体験施設。と言うものになると思います。
この4年間色んなところへ行って感じたことをこれにぶつけようと思います。



寝具の道具としての可能性を共有し、
人体の持っている力を引き出す寝具の力を
実際に体感できる場所を作りたかったからです。

データやエビデンスだけでは感じられない世界。
これはリアルの中で感じていただく他ないと思ったからです。



現在も大家さんや内装屋さん、メーカーさんと。
多くの方と打ち合わせを進めています。
プラスして飲食の業態をできればと思っていますが、
こればかりは人との出会いがないと何とも言えません。

開店して4年。立ち上げ当初より5年目までに次展開を進めると決めていたので、
無理矢理にでも自身の脱皮を図るつもりでいました。

そのうえで、ここ数年新しい場所を探しながら自身で感じ取り。
出会った人達と、その地域の持つ可能性に賭けることにしました。



というわけですので、現在の店舗は8月末で終了となります。
詳細は後々出していきますが、その様に動いていきます。

次の店舗は年内に営業を開始できれば良いかなと思っています。
店舗のない期間、お客様にはご迷惑をお掛けしますが、
PCひとつあればまぁ何とかなるかと楽観視しています。

引き続きサービスの継続と、ZOOMやメールなどでの
寝具のご対応、ご相談は続けていきますので、
変わらずのご愛顧を賜りますようよろしくお願い致します。

またSNSにて詳細は発信していきます。
もしよろしければそちらでご覧ください。

ATOMA   代表 峯 功輔


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