無加工・無染色のポルトガルウールを使用したラグになります。
ポルトガルはヨーロッパでの羊の産地でもあります。
太古から受け継がれた素材を使い、厳しい環境を乗り越えるためのラグです。
羊を飼い、その毛を刈り、水で洗ってから干して天日で晒し、太い糸に纏めて
代々受け継がれてきた木製の織り機で彼女の手によって１枚１枚丁寧に織られていきます。

天日晒しの羊の毛の表面にはラノリンという油分が含まれており、
天然の抗菌機能と防臭機能を持ち合わせています。
オセアニアから輸入されるウールは主に衣料用のウールでゲージは細く、
ラグや寝具には向きません。また、薬剤で白く脱色してしまうために
天然の吸湿性や調温性が失われてしまいます。
日本では薬剤加工の素材を使っているのでウールは冬の素材と思われています。
ヨーロッパでは通年で使用します。ウールが暑くも寒くもない調温と湿気を吸って
快適な環境を作り出すウールの特性をよく知っているからです。

彼らはウールを活かすことで漆喰壁のように呼吸するウールを生活の近いところに使用します。
しかし現在では動物性繊維は表舞台から姿を消していて、このような無垢材を使用したラグは
国内でも手に入れるのが難しくなってきました。
こうやってご紹介させていただけるのも一人の日本人女性が彼女の元まで
毎年訪れて、関係を築いてくれているからです。
私も彼女の活動を応援し、店舗でもご紹介したくなりました。
たくさんの製品がご紹介できるわけではありませんが、
少しづつ店頭に並べられるといいなと思います。


ファティマ・ゴメシュのラグ
（ラグ/ made in Portugal）

ポルトガル北部では古くから各家々で女性の手によりウール、リネン、シルクの織物が生活の傍らで織られ続けて来ました。
ファティマ・ゴメシュの住む北部ミランデラの村でもこのウールの織物は伝統的なもので彼女の母、またお祖母さんもつくっていたそうですが、この地域にいたこの織物の織り手も今ではファティマひとり。
自宅で木製の織り機を使いひとり製作を続けています。地元の羊の毛を紡ぐところから始まる作業はとても牧歌的な風景の中でなされています。
冬は特に寒い石造りの家で寒さから身を守るために作られてきたラグは、手間がかかりとてもプリミティブでありながらしっかりとして高品質。
自宅の工房には3台の木製の手作りの機織り機があり、幅2mほどもある大きな織り機を前に、小さな体のFatimaさんが右に左に動きながら。このふくよかなこのラグたちを織り上げていきます。
驚くほどに全ての工程は手でなされていて、プリミティブ。それゆえのわずかな不揃いさや自然のままの羊の毛の個性が、思わず触りたくなる豊かな表情をつくりだします。
シンプルながらも優しくて、羊の毛の色そのままの毛糸を活かしたデザインも魅力。
窓の外には広い畑が広がる工房でひとり織り続ける静かな時間もゆたかに織り込まれているようです。
A
柄　Design 4 _ フレームがつぶつぶ 中央は平織り
色　Whiteのみ
＊フリンジなし

B
柄　Design 5 _全体つぶつぶに縦のライン入り
色　White / Mix
＊フリンジなし

C
柄　Design 3 _半分つぶつぶ 半分平織り
色　Mixのみ
＊フリンジあり


サイズ
50×80cm

素材　wool 100％

ポルトガル製

・全て手作業で作成しているため形は不揃いで正確なサイズではありません。
・使用からしばらく毛抜けなどがあります。
・使用からしばらくウール特有の匂いがありますが、使用とともに無くなります。
　＊この匂いこそ天然のウールの証拠です。


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ファティマ・ゴメシュさんのラグはフルオーダーすることができます。
形は正方形か長方形。納期は３ヶ月から８ヶ月となります。
素材の取れる時期やオーダー時期によって異なります。
価格もお見積りとなります。お見積りは無料です。

柄は全６種類
Design 1 _ 全部つぶつぶ
Design 2 _ 建築家と開発した新織り方
Design 3 _半分つぶつぶ 半分平織り
Design 4 _ フレームがつぶつぶ 中央は平織り
Design 5 _全体つぶつぶに縦のライン入り
Design 6 _全て平織り

色は３種類です。
White・Beige・Mix　となります。

詳しくはお問い合わせください。