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2019/11/13 15:30

「羽毛布団リフォーム」が何なのか?
これは過去のブログを参考にしていただいて・・・

羽毛布団リフォームについてはこちら

今月はぐっと寒くなった事もあり、
この10日間ほどで10枚以上のご依頼をいただきました。
遠方からのご相談も誠にありがとうございました。

店頭でお預かりしたお布団は出来るだけ早く
お返しをするために即日で梱包し工場に送っています。

よって11月に入ってお預かりする布団に至っては
画像に収める間がなくご紹介が出来ないのですが、
10月末にようやく無地のリフォームをいただきました。

その内容をご紹介をさせていただきます。
ご依頼ありがとうございました。

これも前に少しお話ししましたが、
当店のリフォーム生地は綿100%のみです。
といってもその綿生地の中でも4〜5ランクほど存在し、
分かりにくいのですがかなりの価格差があります。
*説明は長くなるので追々。

ミドルランク以上であれば無地生地の選択が可能となります。
これには訳があり、世に出回る布団の側生地は「柄入り」がほとんど。
メーカーは多数の生地在庫を抱えることができませんので
世の中の大多数派である「柄」のバリエーションを持っています。

必然的に無地はメーカーが在庫しておらず、少ない中から選んでいただくか
受注生産で無地の側地を作っていきますので、ある程度のランク以上から
お選びいただき、当店では別途お見積もりをさせていただいております。

おそらく他社に比べてある程度自由にやらせていただいていますし
ロープライスからハイランクのリフォームにも対応しています。
最近ではゴアテックス地のリフォームも扱えるようになりました。

どちらかに傾倒する店舗が多い中、広いレンジを持ってやらせていただいて
いますので選択肢が広く、店舗ではご説明がかなり大変です。

分かりにくい羽毛の事を出来るだけ専門用語を使わず
端的にお伝えする様に心がけています。
↑布団屋の悪いクセで・・・意識しないと本当にそうなります。
 言っていることが違えば突っ込んでいただいて結構です!

っと、では早速今回のリフォーム例をご覧いただきましょう。



まずお持ちいただいた布団は2枚合わせの羽毛布団。
別名デュエットタイプとも言いますね。
手前がダウンケットで後ろが合掛け布団です。

付属のスナップボタンを合わせて厚掛けにするタイプで、
メリットは1年を通して使用できる便利さ。
デメリットは厚掛けにして使用した際に1枚ものより生地の重みがあるので
掛けた時に少し重たくなってしまう事でしょうか。
この生地ランクほどになれば気にならないと思います。

サイズは200×210cm、少し特殊なワイドダブルサイズ。
一時期流行ったサイズでベッドマットレスをご購入の際(?)
にお買いになった物だと思われます。

現物を触らせていただいた際にすぐに分かりました。
ある企業のオリジナル商品なのですが、
これを作成しているのは当店でも取り扱いのあるイワタです。
生地も流通の無い張りのある生地でしたし、
中の羽毛もスティッキータイプに近い粘りのある羽毛。
当然ダウンはグース(ガチョウ)になります。

10年ほど前に親御さんからいただいて
あまり使用されていなかったとのことで
生地も羽毛もかなり綺麗な状態でした。
早急にリフォームの必要は感じられませんでしたが
ご依頼の要因としてはやはり「サイズ」です。

ご家族の構成も変わり、大きい布団が使いにくくなり
シングル2枚に変更したいとのご依頼でした。

90年代から2000年代にかけてベッド・家具業態が
大きなベッドマットレスに合わせた羽毛布団を販売していたこともあり、
最近いただくリフォームの半分はダブルサイズ以上の
大きな羽毛布団を小さくしたい、もしくはシングル2枚にしたいというものです。

ご依頼主様からは良い布団であれば同ランクでお直ししたいということと
生地も無地をご希望になれたのでこちらとしても気合いが入ります。

合い掛け・ダウンケットを共にお預かりし、2枚の厚掛けを作成する
予定でしたが、伺っていくと現在は合い掛けしか使っていないとのこと。
それであればという事でダウンケットは使用せず、ワイドダブルの合い掛けだけで
シングルロングサイズの合い掛け(1枚0.9kg)を2枚作成させていただく事としました。

最近の家屋事情を考えていくと機密性が高いお家が多いので
比較的新しい建築物であれば室内が10℃以下になってしまうということも
ありませんし、床暖房や全館空調もメジャーになりつつありますから
お部屋全体が寒くてたまらないというお家は少なくなってきています。
当店でも1.0〜1.1kgという軽量タイプのご相談も増えています。

*一般的にはシングルロングサイズで1.2〜1.4kgが多いと思います。
 布団屋によっては1.6kgまで作っている所もあると聞いたことがありますが
 おそらく雪国のお話しだと思いますので都市部であればそこまで必要ありません。

お持ちいただいた合掛け布団の内容量だけで1.5kgありました。
長く使っていないとはいえウォッシュをかけて良い羽毛だけ残すと
多少減りますから、1枚300g分の足し羽毛をしてあげれば
0.9kgの合い掛け布団が出来上がるという概算です。

側生地は上質な超長綿のサテン生地を使用することにしました。
通常は4×5マス(20マス)のキルトパターンですが
6×6マス(36マス)のキルトで特注しました。
軽量であり細かいキルトパターンで掛け心地もアップします。
一般的には生地が軽くなれば体に沿い、
空気の逃げ場がなくなりますから非常に暖かく
気持ちの良いお布団になります。
当店は2層式のお布団の作成も出来ますが、
その分生地の重みが出てしまうので今回はご提案しませんでした。

少し掛け心地をアップしようと思えば5×6マスはオススメです。


先日いただいたものの中にはキルトが存在しないお布団もありました。
私も初めて見たのですが、これでは中の羽毛が自由に動いてしまいますし
動きが多くなる分へたりも早くなってしまいます。
キルトは気にされない方が多いのですがこういったことも
専門店の出番かと思いますのでお任せいただければと思います。


そして出来上がりはこちらです!

特殊例でしたので最初にご予算をいただき、全ての工程が終了した後に
確定時のお値段のご報告させていただきました。

超長綿サテン無地 6×6マス立体キルト
ウクライナ産ホワイトグースダウン93%
足し羽毛 300g×2枚分

108800円(税抜)

当店ではようやく定着しつつある羽毛布団リフォームですが
まだまだご存じで無い方も多く、捨ててしまったとか
吹き出しているので無理だと思ったなど良く聞く内容です。

「持っていくのさえ恥ずかしい状態です・・・」とおっしゃる方もありますが
カバーを掛けていただいた状態でお持ち頂ければこちらでそのまま
お預かりさせていただき、リフォームに出させていただきます。

羽毛には命があります。折角いただく命ですから
使える物は大切に使わせていただき長く使用していただければと思います。

疑問に思われることがあればばお電話でもメールでも何でも聞いて下さい。
最近はありがたいことに豊田市内からも配達や引き取りの
ご依頼もありますので、その時間を避けてご案内させていただきます。