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2019/11/27 15:50

幼少期よりアレルギー体質の方は分かると思うのですが
環境によって体調が変わってしまう事が普通で
大人になってからその異常さに気づいたりします。

私は小中と野外活動、修学旅行で泊まる旅館や宿泊施設などに行くと
発作や症状が出て、毎度思い出が台無しになります。

一緒の部屋で友達と過ごしたくても体調が優れず
学校行事ではいつも保険の先生と一緒の部屋でした。



今でこそ解るのですが原因は「布団」です。

不特定多数の方が使う大量の布団は毎回
丸洗いのクリーニングなどに出されているわけでもないでしょうし、
日光に当てる程度のケアではアレルギーの原因の
一つである「ダニ」は消滅しません。

アレルギー疾患のない方には想像しにくいかもしれませんが
花粉やダニ、花粉や動物の毛など。
目に見えないものとの戦いになりますから
一見何に過敏になっているのか理解し難いと思うのです。

びっくりされたのは社員旅行に軽量の布団を持ち歩き
移動する私を見てその時の同僚からは「大リーガーか!」
と言われたのですが。。
しかし旅行先などでの体調のコントロールは
アレルギー疾患者にとって死活問題だと思うのです。

それも生活の基になる自宅が過去に最悪の環境であったことを
私はこの寝具の世界に入ってから気付きます。

自宅をダニが繁殖しにくい寝具に見直しをかけた現在では
ある程度体調をコントロールできるようになってきていて
毎日飲んでいた多種の錠剤や、子供の頃からお守りの様に持ち歩いていた
気管支拡張剤の吸入器から現在は解放されています。

私は2歳から小児喘息を発症。その後アトピー性皮膚炎
慢性鼻炎・蕁麻疹と両親にはない症状が次々と発症し
普段から出されている薬に頼るだけではなく
両親は針・灸・漢方薬や気功(?)と様々な民間治療にまで手を出し
それでも完治はしませんでしたし、
青年期に喘息の発作で呼吸困難になり
低酸素状態で気を失ったこともあります。



現在私も3児の父をしておりますが
3人ともにアレルギー症状があり、
喘息・アトピーと、その性質をしっかりと受け継いでいます。
当然血液検査ではダニ・ハウスダストはMAXレベルです。

しかし私と同い歳の時の様な発作や皮膚炎などは出ていません。
彼らも同じくコントロールが効くレベルに留まっています。


自宅で使用する寝具の改善点は大きくは3つです。

①全ての寝具を特殊なウレタンマットレスに変えた。

②羽毛布団をゴアテックス側地に変えた。

③化繊の毛布を使わなくなった。


アレルゲンであるダニの好む環境は

1)高温多湿
2)エサがある
3)隠れる場所が多い

この条件をどれだけ少なくできるかが勝負です。

強い薬剤加工などで寄り付かなくすることもできますが
生き物に悪いものが人間にとってもいいはずはありません。
とはいえダニはどこにもいますし、薬剤を使わずゼロにするのは不可能です。
重要なのは薬剤以外の方法でダニの嫌う環境を作ればいいのです。

まず

①ウレタンマットレス

当店で扱うマットレスは全て「ノンスプリングマットレス」と言われる
バネ状のスプリングを有しておらず、また綿状の詰め物もない
ウレタンやラテックス素材からできている寝具をそう分類します。
廃棄する際に環境に優しいだけではなく、
構造上ダニがつきにくいものが多いです。

特にウレタンはホームセンターで売っているものから
専門店で扱うものまで見た目に素材は同じなのに
値段が10倍以上も違う商品がたくさん出てきます。
何が違うかはこちらをご参照ください。

特殊カットのウレタンの良さは通気性でしょう。
スリットやホール加工があり通気性能上げるもの。
素材自体が通気性がいいものでできている場合もあります。



内部の繊維などに汗や皮脂が染み込むこともないので
エサも少なく、内部構造から移動も自由に行えないため
熱や光などの不快な環境からすぐに逃げ出せることもありません。

この点からダニに対しては繁殖しにくい環境になる訳です。
人間がその上に寝る限りゼロになる事はありません。
限りなく増殖しにくい環境を作らない事が重要です。



②ゴアテックス羽毛布団

ゴアテックス自体をここで詳しく説明するとかなり
長くなりますのでまたいつかお話し差し上げます。

現在日本でゴアの布団を扱えるのは3社のみ。
当店はそのうちの2社の商品を扱えます。




なぜそんなに少ないのかというとゴア社の要求する素材や資材。
それを縫製する機械と技術を保有し、
安定生産のできる工場に限られているためです。
やりたくてもできない工場が多く存在するということですね。

特に衛生面でも基準が高いものになりますので
設備投資をクリアできる工場が少なくなることは必然かと思います。

ゴアテックスを大まかに説明すると生地の裏に
人工透析に使用する様な皮膜を特別な方法で圧着させるのですが
生地目の隙間がダニより小さい穴しかなく
物理的に入り込めない構造になっています。




そしてダニだけでなくもっと小さなハウスダストや花粉。
汗・皮脂、ニオイの元である粒子ですら通れないというものです。

熱や水蒸気だけを通す性質があり、人間から出る余分な
熱や水蒸気は中で蒸れることなく外に放出されるというものです。




当然、水蒸気のみを通過させますので中の羽毛は
汗や皮脂で汚れませんし、匂いもつくことがありませんから
クリーニングの必要もないということになります。
ただ表面は綿素材ですからここだけは汚れが付いてしまいます。



外からの汚れに対しては一般の布団と同じ様にクリーニングを
かけていただければいいので、こまめなメンテナンスからも解放されます。

一般的な生地の目を潰す樹脂加工生地は皮膜面が厚く
ごわついてしまいますし、コスト的に天然繊維で作ることが難しく
ポリエステル生地、ポリエステル混であり、
実際には蒸れてしまうものがほとんど。

ゴアテックスのベッディングプロダクツシリーズは
驚くほどなめらかな生地感で、ゴアと知らなければ圧着生地が付いているとは
思えないほどの肌触りと軽さを持っています。

ゴアテックスをご存知の方はバキバキのシェルを想像されるでしょうが
アウトドアで使用するアウトドアラインとは全く仕様が異なります。
ただ同じ様に縫い目にもゴア社指定するシームテープを使用しますので
縫製した穴からも入り込めない仕組みになっています。

薄くて耐久性もあり、表地素材に綿やテンセルも使用できますから
肌触り寝心地も良いお布団になります。
耐久性の面から今のところ掛け布団のみです。

ただ残念ながら一般のお布団に比べればコスト増になりますから
ここはデメリットです。
ただ10年20年前の状況とは変わってきました。
20万円以上していたお値段ですが、現在店頭にある羽毛布団も
最低が5万円代からとお値段も落ち着いてきました。

当店では新品のゴア羽毛布団で作成することも可能ですし
リフォームでお手持ちの布団をゴア生地のお布団にすることも可能です。

小さいお子様がアレルギー症状に苦しんでいらっしゃるご家庭には
ぜひ採用頂きたいお布団です。
動物アレルギーなどをお持ちの方の中には
羽毛布団自体が使えないと思われている方もいらっしゃいます。
そういった方にもぜひ暖かいお布団をご体感していただきたいです。


③化繊の毛布について

ポイントだけ先に申し上げておくと
「吸湿性能」と「静電気」です。

近年は安価に製造ができる化学繊維が繊維のほとんどを占め
身の回りの中にも気をつけていないと全てが化繊になってしまいます。
私が化繊を全否定しているわけではなくて
「知っていて使っている」と「知らずに使っている」
には大きな差があり、適材適所がある訳です。

1日ずっと肌に当たる肌着では
皮膚科に行くと化繊の肌着を使用していないか確認されます。
肌を清潔に保つ為、汗や水蒸気をしっかり吸う綿100%のものを
使用するようにと言われますよね。

逆に山や海で雨や雪、暑さ寒さなどの過酷な環境で使うには
やはり化繊が主役です。
丈夫であり、早く乾いて、雨風の侵入を防ぐなど
恩恵は沢山あります。

寝具は1日24時間の内の約8時間ともに過ごすものです。
そうなった時に何を使用するかもう一度考えて欲しいのです。

まずは吸湿に関して言うと


ご覧の通り化繊は水・水蒸気を吸いません。
寝具で言うと「蒸れる」という事になります。
肌着と同じく寝具においても長時間使用するものは
余分な水分のコントロールをして
肌を清潔に保つ事が必要になってきます。


もう一つのポイント「静電気」にいきますが、
まず化繊毛布の中にも種類があります。

専門店がいう寝具としての「毛布」は
アクリル100%以上のものを指します。
量販店で売られているポリエステルの毛布は
布団屋の言う毛布に含まれません。

寝具としてのアクリル毛布は静電加工がかかっているものが多く、
静電気の発生が少なく、繊維と繊維の隙間が大きいので
空気が滞留し暖かく、ポリに比べ水蒸気も保持できます。
化繊毛布の中でも比較的お勧めの素材です。
ただ当店では化繊毛布は取り扱っておりません。

その上になりますと綿毛布、ウール毛布、キャメル、シルクなど
高額になりますが天然素材の毛布となります。

これは化繊に比べ帯電も少なく、特に獣毛やシルクは呼吸をしていますので
水蒸気を吸ったり吐いたりして蒸れのコントロールをしてくれます。
これが安眠に結びつく秘訣なのですが、
目に見えない効力を知らない方からは
高いから・・・洗えないから・・・
と倦厭されてしまい、今では専門店さえも取り扱いを縮小しています。

比較的日常に近い洋服も同じですね。
大型量販店ではウール100%のニットを探す方が大変です。
手入れが大変と言われ追いやられている現状です。

お若い方はウールが何の毛なのかご存知でない方もあるとか・・・
着たこともないものを買うということはあり得ないと思うので
やはりこういった地道な活動が必要なのだと感じています。


もう一つ
先ほどからお話し差し上げている「静電気」ですが、

家中のホコリ・ハウスダストを静電気で
一番吸い付けてしまうのは化繊毛布です。
その中で寝ることになりますから想像しただけで・・・

話は変わりますが、
TVなどで「毛布は布団の一番上に重ねて蓋をしましょう」
と言いますが、これは化繊毛布のことです。

お手持ちの毛布のタグをごらんください。
特に天然素材の毛布やケットを外に出してしまうと
あまり意味がなくなってしまいますから
天然素材は布団の内側。化繊は外側。と覚えておいてください。

先日店頭にて真綿(シルク綿)布団を外にしている
と言われた方もいらっしゃいました。
それだけにメディアの発信力は強いのだと再認識しました。


現在私はアクリル毛布も使用しなくなってしまいました。
ウールケットをウールorキャメルベッドパッドで挟むか
もしくは羽毛布団だけで十分暖かい環境を得てしまったのです。

主にアレルギー対策で始めたつもりが、結果的には総合して
体圧分散や寝床内気候まで改善する組み合わせになってしまいました。

当店では重くなってしまう獣毛を織り上げた毛布ではなく、
中綿として使用したウール・キャメルのケットをご用意してあります。


一般的にはダニ収集剤や布団専用掃除機など
増えた後の駆除の方法を考えることがほとんどですが、
元々から増やさない条件を備えた寝具を
使用するというのが寝具専門店の答えです。
多少お値段は張るものもありますが
私の場合などは年間の通院費や薬代を考えるとそう高いものでもありません。

私は小さい頃から喘息とアトピーに苦しめられ、
特に運動ができず、ひ弱でしたので
小さい頃は運動部に入りたくても入れませんでした。

そういった思いを自分の子供にはさせたくないと思い
彼らが生まれてから少しづつですが寝具を買い揃えてきました。
元々寝具が好きだったこともありますが、
それが今では店舗を持つまでに変化しています。

同じ症状に苦しむ方に「寝具」でお役に立てるのではないかと思い
少し変わったラインナップではありますが、
国内外問わず、沢山の寝具の中からセレクトをしております。

これだけ書いてもまだまだお話しできることはありますし
その方のケースによって違うご提案も可能です。

中身の見えない寝具なので、
それをできるだけわかりやすく、楽しくお伝えできるよう
日々考えながら店頭にてお待ちしております。